腹部に丸い吸盤がある「ホテイウオ」

  • 2020.02.20 Thursday
  • 16:19

 体には鱗がなく、ぶよぶよした風船をふくらませた球のような体形で、大小のしわがあり、オタマジャクシを大きくした姿をしています。

 

 口は下顎が長く、頭は上から押しつぶされたように平らで、腹面にある丸い大きな吸盤で岩などに吸着します。遊泳は不得意で、餌の捕り方はアンコウに似ています。

 

 北海道や東北ではゴッコと呼ばれており、他にもヨキョや県内でイワスエと呼ぶ地方もあるそうです。

 

 寒流系の魚で、神奈川以北の太平洋岸と、若狭湾以北の日本海岸及びカナダの太平洋岸に分布しています。
 

 普段は水深100m程の岩場に生息していますが、春の産卵期に浅瀬へ移動する際に漁獲されます。産卵後メスは沖合いへ去りますが、オスは卵のそばに留まってふ化するまで保護する習性があります。そのため、オスは成長につれて、胸鰭や吸盤がメスより大きくなり、それで卵を保護しています。

 

 肉身は軟らかく、アンコウに似た肉質で鍋料理の材料にしたり、卵巣を醤油漬けにして食べたりします。また、調理する前に魚全体に熱湯をかけて粘液を除去しないと生臭くなっていくので注意が必要です。